最終更新: 令和6年2月23日
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「さま」と読みます。「さ」の合略仮名です。
図1:「さま」の成り立ち
1593年 <https://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/w34/detail/34396306?dispid=disp04>
上の字は「さ」の続け書き、あるいは合略仮名です。
1671年と1684年のものは一字一字が読み取れるので、合略仮名ではなく続け書き (連綿) と呼ぶべきでしょう。
1593年のものは変形が進んでいるので、合略仮名と呼んでも良いかもしれません。
1592年 <https://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/w34/detail/34334012?dispid=disp04>
1770年頃 <https://dl.ndl.go.jp/pid/2534130/1/14> 左頁4行目
1841-1842年 <https://dl.ndl.go.jp/pid/10303577/1/21>
1841-1842年 <https://dl.ndl.go.jp/pid/10303577/1/21>
上の字は「さ」の合略仮名です。二つの字が連なって一つの字のようになっています。
「さ」は、「ト」のような形になっています。
1877年 <https://dl.ndl.go.jp/pid/866698/1/115>
上の字は「さ」の合略仮名です。平仮名であるはずの「さま」に、さらに平仮名で読みが振られています。同じような現象は「まいらせ候」「より」にも見られます。
1882年『五號活字総數目録全』27葉表, 大阪北久太郎町活版製造所, 印刷圖書館蔵, 蔵書NO: ZZ002.
1887年『活版花形見本』(府川 2005: 図4-110-2)
1938年 <https://dl.ndl.go.jp/pid/3450653/1/386>
上の字は活字の平仮名の「さま」です。
同情会員編著 (1893)『用文自在萬用字引』同情会事務所, <https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/863484/1/220> 2023年8月25日閲覧.
原胤昭編 (1903)『萬用字引』天福堂, <https://dl.ndl.go.jp/pid/866441/1/117> 2023年7月4日閲覧.
府川充男 (2005)『聚珍録 第三篇: 假名』三省堂.