「遅/ち/ち」成り立ち


最終更新: 令和5年12月14日

 

【遅】【ち/ち

 元々は「遅速」の「遅」という言葉を表していたと考えられます。「遅い」という意味です。「延」+「屖」。「屖」は、発音を表す記号です。

 

 

解説


 1425年 <https://dl.ndl.go.jp/pid/2540639/1/98>

 1425年 <https://dl.ndl.go.jp/pid/2540639/1/98>

 1425年 <https://dl.ndl.go.jp/pid/2540639/1/98>

 

 上の字は「遅」です。

 

 1939年 <https://dl.ndl.go.jp/pid/1151170/1/2>

 1927年 <https://dl.ndl.go.jp/pid/1179396/1/268>


 上の字は活字の明朝体の「遅」です。


 1913年 <https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/914720/24>


 上の字は活字のゴシック体の「遅」です。


 1981年『常用漢字表』([安岡 2009] から引用)

 

 1917年『四號明朝活字総數見本全』「萬葉假名」51頁, 東京築地活版製造所, 印刷圖書館蔵, 蔵書NO: Za334.

 Unicode

 

 上の字は活字の平仮名の「ち」です。

 

 1882年『五號活字総數目録全』26葉裏, 大阪北久太郎町活版製造所, 印刷圖書館蔵, 蔵書NO: ZZ002.

 

 上の字は活字の平仮名の「ち」です。

 

 

参考文献


 府川充男 (2005)『聚珍録 第三篇: 假名』三省堂.

 安岡孝一 (2009)『新常用漢字(仮称)試案の字体における問題点』東洋学へのコンピュータ利用 第20回研究セミナー, <https://m.srad.jp/~yasuoka/journal/522697> 2020年2月25日閲覧.

 

 

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